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IMG_0144.jpgCanon Powershot S90 /RAW + LightRoom 2.6 + CameraRaw 5.6 (64bit)

今年の総括を自分なりにしてみようと思った。基本的に自腹を切って無駄遣いをして評価しているため、少しは価値があるかと。年末年始でお暇な方は一読を。まずは「ハイエンドオーディオ」について。

■ ハイエンドオーディオ 2009 総括

2009年は、更にとまらないデジタル化、コンパクト化が進んだ1年だった。「ハイエンドオーディオ」という言葉は死語となり、もともとマニアックで死亡直前の趣味が、もう仙人のような趣味となった。ラウドスピーカーで音楽を楽しむという行為そのものでさえ、過去のものとなり、リビングでの主役は薄型テレビでお笑い番組かクイズバラエティ番組が音を垂れ流しているという光景が日常化した。

そうだ。「ハイエンド」以前に、「オーディオ」という趣味が(ほぼ)死んだのだ。少なくともメジャーの世界では。「死にそう」ではない。後で歴史を振り返れば「2009年頃に、一度死んだ」が正しいだろう。もしも関係者の中に、「そうではない」という想いの方があれば「あなたも(私も)もう死んでいる」のだ。傍系の子孫である「ホームシアター」が生き残れば御の字くらいの体なんである。

誤解しないでいただきたいが、私は死んで欲しい側の人間ではない。もっと復興してほしい。しかしもう駄目な気もする。

TVとインターネットとレンタルDVD、ブルーレイと、安価で楽しめる「ながらコンテンツ」が増えるとレコードカートリッジや古臭いパッケージメディアと向き合う「オーディオ」の趣味になど振り向く訳も無い。大体オーディオは家族に迷惑がられる。

唯一、家族と過ごさない一人暮らしか大金持ちであれば誰にかまうこともなくオーディオを楽しめるだろうが、そのような人生が豊かであろうかという疑問にも突き当たる。これも些か不味い。

では ハイエンドオーディオ業界の理想とするところは、高いお金を払って、大きな大きな家と高級なオーディオセットを購入して、専門の部屋が出来て、結婚し家族が増え、夜 8:00 からは、家族みんなでドリフを見るがごとくオーディオに向き合い、お父さんは「今日はフランスグラモフォンオリジナルのLP200g重量盤ブラームスだよ」娘が「パパ、今日は澤野工房の優秀録音が手に入ったからそちらにしましょう」なんて言いながら家族全員で目を瞑ってハイエンドオーディを楽しむ姿であろうか・・・。想像も出来ない。ていうか逆に怖い。

ハイエンドオーディオメーカーはもともとニッチなマーケットで食っているのでそれなりにスリムだ。今までは好況なマーケットに逃げ込めばよかった。日本が駄目なら、ドバイ、中国、ロシア、という風に。ニッチなニッチな「ハイエンドオーディオメーカー」も、グローバルな不況の影響で逃げ込み先を無くしつつある。今更だが、オーディオショップやオーディオ雑誌も評論家も全部含めて、彼らの多くはまともなマーケティング機能を有しないため、一部の堅実なものが生き残る程度だろう。

ソフトウェアに関しても、パッケージメディアが瀕死の度合いはより深めた。ついに今年は数度の北米出張時に、CD売り場に出くわすことは無かった。アジアにはまだあるが。

そもそも今の30才以前の年齢の連中に「音楽で感動したことがあるか」という問いに対して、何割が「ある」と答えるだろうか。そのような原体験無しに、オーディオショップに足を向ける訳も無い。だから業界全体で努力をして価格を 1/10 にしたって、苦しくなるだけなので、どんどん高価な製品を出すしかないのだ。スーパーカーと違って、「高いから買えない」のではなく、「必要性が無い」のだ。

考えれば考えるだけ目の前が暗くなる「ハイエンドオーディオ」の世界ではあるが、もうしばらくは「仙人」として過ごしてみようと思う。「死に体」の趣味をやっていようが、迷惑さえかけなければ自由だ。既に楽しみの中心は、「自分がどれだけ世離れしているか」を周りの人間に聞くこととなっている。大変自虐的。私も末期だ。既に死んでいる。。。か。

写真は バンコクで買ってきたローカルな歌姫達のCD。聞いたら感動した。いづれ拙ブログでこの感動を伝えたい。一人でも多くの「オーディオファン」を残すためにも。
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Canon PowerShot S90 /Manual ISO80 F4.0 +1.0/RAW + LightRoom 2.6 + CameraRaw 5.6 (64bit)

■ デジタルカメラ 2009 総括

この写真は EOS-1Ds MarkIII + EF 24mm F1.4L II USM などの「凄いカメラ」で撮ったのではなく、2009/12/31 今日現在 3万4千円で売られている、「コンデジ」でマニュアル撮影をしたものをRAWから丁寧に現像したもの。

是々非々はあるだろうが、この2009年の1年で、描写に優れたレンズを持ち、ハイアマチュアやプロのフォトグラファーがサブで使える画質を持った、コンパクトデジカメ(コンデジ)が普及した年になった。

キヤノンの PowerShot S90 や、GR DIGITAL III はそれらの代表選手だが、ミラーレスとしても、LUMIX DMC-GF1 や Olympus E-P1,E-P2 、RICOH GXR がそれらに近い。

スタジオアーティスト以外にとっては、カメラは外出時に携帯するものであるので、画質と重量のバランスで常にセメギあってきたのだが、今年は上記のような高画質で軽量なカメラシステムが出てきたことで、プロやハイアマチュアの装備に大きな変化があったと感じている。

「デジタル一眼レフ」というシステムは何れ「ハイエンドオーディオ」と同様のモノになるのかもしれないが、そのニーズはまだまだ高いため、10年は持つだろう。EOS-1Ds Mark VI(6) くらいが「1」シリーズの最後で、1憶8千万画素くらいだろうか。

今年のはじめあれだけ、光学ファインダに拘っていた私だが、背面の100% 視野率ファインダとか、逆光時のEVFとかを使うにつけ、これでもいいか、と思い始めている。何よりも撮影時に持ち出す時の真理的障壁は、「軽い」ほど低いのだ。あたりまえ。

軽量・安価なカメラはシャッターを切るときの高揚感(=写欲)は減退するが、自宅に持ち帰ってRAWから現像したときの喜びを先に感じることさえ出来れば、それさえも大きな問題でなくなる。

少なくとも、上掲のユニクロの写真は絶対に1Dsでは撮らなかっただろう。年末年始の買い物のついでにポケットに偶然入っていた S90で即座に撮影したのだから。。。

2010年は 大型のDSLR(1Ds3)、中型のDSLR(5D2)、ミラーレス一眼(E-P1,GF1)、高画質コンパクトデジカメ(GRD3,S90) をどのように使いこなすのか、適材適所で楽しんでみたい。

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