つい先日のことだが、オリジナルノーチラスを聴く機会に恵まれた。以前から付き合いのあるご近所のオーディオ人である。オリジナルノーチラスの前は、Signature 800 を鳴らしていたのだが、「いつかはオリジナルノーチラス」という同世代のオーディオファンであれば誰もが持つであろう、その想いを「生産終了騒ぎ」の中で実行に移した趣味人ということになる。
(C)B&W
CDプレイヤーは、GOLDMUND EIDOS REFERENCE であり、プリアンプがMIMESIS 24ME という構成は我が家と同じ。DACが同「20」で、それ以降は個人が特定されてしまいそうなのでとりあえず秘密。
感想だけれど、それは素晴らしい音に仕上がっていた。納品直後に一度聴かせて頂いていた過去があるのだが、その時とは次元が違っていた。飼い慣らされたオリジナルノーチラスは、あまりにも自然に誇張無く、どんなジャンルの音楽も朗々と鳴らしている。なんじゃこれ。
こう書くと客観的に冷めた音のようにも聞こえるのだが、それがまるで違う。特にアナログディスクを書けるとその熱気が再現される様は実にリアルだ。SACDの浸透力もいい。
オリジナルノーチラスは、自分としてもハイエンドオーディオの中で一目置いているスピーカーでもあり、確かに何時頃までか記憶してはいないが、「いつかは...」のひとつだったのは確か。
数年間は、システム全体としてコストがかかり過ぎるのを導入しない理由の一つにしていたような気もするが、現在のシステムの規模を振り返ると、特に現状は問題にはならない。まあ、平たく言えば縁がなかったのだ。
自分の頭の中での整理としては、B&Wの一族は、その「モニター然」とした鳴り方が、どこか自分の感性とは違うのだと決め付けていた。少なくとも今回のオリジナルノーチラスを聴いた限りでは、まるで問題ではない。当然だが、デザインは最高である。あいつが居る夕日のあたるリビングは、今でもたまに想像してしまう。
しかし、これがまたそこまでは羨ましくはないのも事実で、今の自分にとっての Avalon Isis はそれ以上のスピーカーであり、その解像度と高域の強さ、低域が制動出来たときのダイナミズムは、やはり変えがたいものがある。シングルアンプであそこまで鳴るわけなので、パワーアンプを躊躇無く奢る事が出来るのも良い。
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