タイトルに反するのだが、私にとって主にオーディオは苦しい。
私にとっての「オーディオ」という「物質」の目的は他人に聴かせる為ではなく自分の好きな音楽を好きなときに好きなだけ聴いて感動する為にある。道具としての一面だ。
一方で私にとってオーディオはもう長い間楽しんできた大事な趣味でもある。この趣味という世界観の中では、「物質」ではない。なので当然良い音が出ればそれだけで良いというわけでもなく、また、当然に高価なものであるから、質感的だったり少なくとも工業デザイン的見地では芸術的だったりしなければ満足できない。
オーディオを趣味にされている方にもあれこれ居るようだが、少なくとも私にはこの双方のバランスが肝要で、音だけでも、見た目だけ、所有欲だけ、ということでも本末転倒。
・・・究極のゴールはどこにあるのか...
しかし、そもそもオーディオという趣味は使いこなしの「粋」を極めるところにその懐の深さがあり、どこまでいってもゴールが見えない。良い機器と巡り合うと、すぐに次の世界が見えてくるという話もあるが。
ゴールの光が見えないのは、趣味でなくとも大変だ。勉学でも、研究でも、事業でも恋愛でも。実体験からしても、道のりが険しいほど到達したときの喜びは大きいものだが、しかしそれにしても遠い。
オーディオメーカーの開発も生き残りに必死なので、次々と新しい提案がある。しかしこのペースでも、私の理想の音と質感にはまだまだ程遠いと思っている。GOLDMUND社には期待をしているが、それにしてももっとライバルが競い合わないといけないだろう。
私が実業で身をおいている世界の進化速度と比較すると冗談のように技術投入のペースと開発が遅いのだ。正直イライラする事も多い。
ゴールや限界が見えたらツマラナイのだろうから、今が一番楽しいのかもしれない。それはわかっている。でも苦しい。
もう少し年を取って落ち着けば、こんな想いも変化してくると信じてはいる。まあ、一人でイライラしていても仕方が無いので、好きなCDでもかけて、肩の力を抜いてじっくりいきますか・・・。
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