国産フラグシップ Accuphase C-2810を聴く

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オーディオ的物心ついた時にはLUXMANとAccuphaseは憧れのブランドのひとつにはなっていた。もっとも中学生の頃までは海外のメーカーだと思っていたが...

ちなみに、現在メインで使用している機器は全て海外製だ。過去を振り返ると、社会人になってはじめて購入したパワーアンプがLUXMANのM7という製品であったので、国産パワーアンプは使用経験があるものの、プリアンプはその頃きちんとしたものを購入できず、就職してやっと買えたプリアンプはKRELLのものだった。そのため、国産高級プリアンプを自宅でしっかりと聴くのは初の経験であり、期待と好奇心でいっぱいだ。

 

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期せずして最近 春日二郎さんの著書、「オーディオつれづれぐさ」を読んだ事もあり、アキュフェーズに対する想いはより深いものとなっていたものもある。

さて、結論から言うと、同程度の価格の海外ハイエンドと比較すれば十分に張り合うだけの内容(音質のクオリティ)を持っていると確信した。凄いじゃないの、メイドインジャパン。

特質としてはとにかくクリーンで淡い味付け。でも深い。和食。完全に。さすが国産。生真面目。でも本当にいい。清清しさが有る。春風のような音。

社名の由来になっているアキュレイト+フェーズ(正確な位相)を体現するアンプだ。とにかく音楽的な感動の前に電気的に正確な伝送を行わなければ、その次には何も無いというような思想が見事に結実した大変素晴らしいクオリティの製品だ。

音楽的な感動を最終目標としている点では海外のアンプと同じだろうが、正確性や技術的根拠をしっかりとやってくるあたりは、少々切り口が違うところも感じる。どちらにしろ、高い次元なので問題は無い。

ステレオサウンド編集部があれだけ高額な海外製品を紹介しながらもアキュフェーズを利用している理由がわかった。逆に、多様な文化で創られた海外製品を日本人から見てなるべく良いところを評価するための、標準原器としてのアキュフェーズなのかもしれない。

欧米の「空気」を詰め込んで売っているメーカーと違って(いやまあ、それでも音がいいので仕方ない・・・が...)、中身もぎっしり詰まっていて信頼できる。

あえて個人的に言わせて頂ければ、デザインか。もう少し近代的(一般的に言うモダンな)なものも出していただけるとありがたい。アキュフェーズのファンの方としては、現在のラインのデザインが統一感があって良いのでしょうが。

ウッドでキャビネットを包むにしても、Avalon のスピーカーのような仕上げから選べると楽しいはず。

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