December 2006アーカイブ
別の用件で訪れたオーディオ店にて、ジャーマン・フィジックスの最新スピーカーシステムである PQS 402 を聴いた。ジャンパーセッティングはフラットだったと思う。
何曲か聴いて、思うところあってサラ・ブライトマンの「ハレム」をかけた。最近、知人のオーディオシステムで聴いており、最近良く自宅のIsisでも聴いていたためだ。
10月にIASで聴いた時とほぼ同じ感じではあるが、非常に出来の良いスピーカーシステムだと感じる。これは、オーケストラや声楽の好きな方にはたまらないだろうと思った。
重なり合う高域・中高域の音をヒステリックにせず、余裕を持って空間に放出し続けるベンディングウェイブの空間演出は素晴らしいと思った。低域も、思ったよりはダンプが効いているし、ハイスピードであるため、JAZZやロックも軽快に鳴らすのには驚いた。
あとは好みの問題とも言えるだろうが、やはり個人的には中域の厚みと低域の芯の硬さで Isis に軍配が上がるが、PQS 402 はあれほど大型なのに出来の良いヘッドフォンシステムのような自然な部分がある。自宅のIsisのバランスについて、考えさせられる一幕でもあった。
更に更に PQS 402 の高域は魅力的だ。Isis もダイアモンドダイヤフラムトゥイーターがもう一息エージングされれば、新品スピーカーに良くある高域の不自然さは解消されて来ようが、目の前にあるDDDの女性ヴォーカルの音色はとても魅力的でもある。
まあ、今は Isis の初々しい「硬さ」もとても楽しく味わえているのでなんら焦りは無いが。ともかく二度目の試聴でも、「思ったよりもやっぱり良かった」と感じる珍しいスピーカーシステムだった。
唐突だが、アンプのセレクターには多少のコダワリがある。ボリュームノブではなく、セレクターだ。
結論から言うと、まだ「これは」と思う完璧なセレクターには出会ったことがない。
ちなみにコダワリポイントは音質でも機能でもなく、握って、回して、止まるまでの感覚だ。触感、質感、音、遊び、重さ等、あれこれの感覚である。
理想的には、触った感じはヒンヤリしていてほしい。金属製のものが良い。出来れば無垢の削りだし素材。大きさはほんの少し大きめが良い。ギザギザではなくツルツルが良い。遊びは少ないほうが良い。回り始めるまでは相当のトルクがあって良い。つまり、堅めだ。好みはバリカタ、いやハリガネだ。今まで「重過ぎる」と思ったことはない。停止するときは、ほんの少しフィードバックが欲しい。クリックストップ感も重要だ。ボリュームをとめる螺子は意識しないような仕上げが望ましい。回転ムラに繋がる偏芯は許されない。仕上げの精度が求められる。前後の遊びはあってはならない。
...まだまだ言い足りない。
アキュフェーズのC-2810のセレクターは遊びが少なく、非常に堅い。かなり好きだ。しかし触った感じがプラスチッキーなのだ。ここが残念。
質実剛健・ドイツ製のアコースティックアーツ、PreAMPI mkII のセレクターはかなり素晴らしい。しかし惜しむらくは回転系の遊びが若干大きいのとフィードバックが少ない点だ。ツルツルした触感も大変に素晴らしい。
GOLDMUNDのMM24MEのセレクタは、相変わらずギザギザしているし、軽すぎる。しかしデザインは悪くない。
いつか、音質、機能、デザインの気に入ったプリで、最高のセレクターが付いたものにめぐり合う日を夢見ている。オーディオショップで店員に睨まれながらセレクターを回している私を見ても声をかけないでください・・・。
今日はとあるご縁で、遠方より拙宅の音を聴きにきてくれた方がいらした。
使用コンポーネントも Avalon,GOLDMUNDと、共通の話題も多く、楽しい時間を過ごせた。その後、とある宴会にも招いていただき、大変楽しい時間を過ごせて実りある週末となった。感謝である。
今日は、そもそもIsisがまだまだ硬く、スピーカーケーブルと24のセッティングを一か八かで取り替えたばかりだったので、正直まだまだ自信は無かったものの、もう時間も無く、開き直るしかないのでセッティングに迷いは無く、今日は「これで行こう」と決めていたセッティングで望んだ。
世の中というものは面白いもので、迷いの無いセッティングはそれなりの結果を出すことがある。お客人は、ご祝儀もあるだろうが、今日の音を大層喜んでいただけていたようだ。一曲目のリアクションを見て、こちらも気持ちが楽になった。
実は当日の朝に、3人の予定のお客様が、1人となったことで少々セッティングを変えてみた。具体的な種明かしとしてはお客人の身長を172cm と推測し、スパイクに固定したIsisは、少々前傾を緩くした。前傾角度の調整はミリ単位のモノを沢山持っているCFRPのインシュレータで行う。更にまだかなり硬い高域を逃がすために、通常の二等辺三角形設定から、ほんの少しだけ振り角を外に設定しておいた。こうしないと大音量時に耳が壊れてしまう。更に、実在感を若干重視して、 Isisの位置はいつもより20mm 程度前に置いた。音量は大き目が好きという噂なので低音の吸音カーペットを軽く敷いて対策しておいた。ここまでで、少々デッドになってしまったため、あえてカーテンオープン、窓ガラス剥き出しでの調整で詰めていった。また、24->TELOSの接続を 「モノ出し」 から「ステレオ出し」として使い込んだ自作ケーブルを利用して望んだ。
客人のお持ちになったディスクの日本人のアカペラものは、歌い手の気持ちが浸透するような素晴らしい内容であった。ディスクのタイトルを聴いておくのだった・・・。
表参道、青山、代官山、白金・・・新宿 までもがオシャレな喫茶店でのBGMが100% ボサノヴァ化して久しい。
そういったカフェ(喫茶店とは言わない)のインテリアは、シンプルでモダンなものが流行りだ。新宿界隈のインテリアショップで言うと ACTUS,CONRAN的ノリのインテリアに決まっている。
よくよく思い返してみれば、上記のようなインテリアショップでは一日中ボサノヴァがケダルく流れているカンジ。そういうことか。まあいいけどね。
インテリアも音楽もファッションも、そういう層(謎)には、気取らない、力を抜いたケダルさが受けているのだろうか。
なんだかもう飽きてきたところはある。行かなければ良いと言う選択肢は、今の自分には、ないのだが。
那須高原の気持ちの良い喫茶店に置いてあるスピーカー。サランネットにはYAMAHAとだけ書いてあって、かなり使い込まれている。
大事に愛着を持って使ってもらったのだろう。ちゃんと現役で音が出ていた。赤いやわらかなカーペットの上に気持ちよさそうに佇んでいた。音が出ているのに気がついたときには思わず微笑んでしまった。
鳴らされていた音楽はチェンバロの演奏のようで、テイストが合っていた。非常に小音量でともすると気がつかないBGM程度ではあるが、やさしい音色であった。こいつとしては、それでOKなのだろう。なんともおくゆかしい。
こういう高原のオープンカフェでこのような技は反則だろう。密かにだが、かなりやられてしまった。どこまでも透き通った空気とチェンバロのやさしい音色がまだ忘れられない。また雪が無くなったころ行こう。
オーディオ的物心ついた時にはLUXMANとAccuphaseは憧れのブランドのひとつにはなっていた。もっとも中学生の頃までは海外のメーカーだと思っていたが...
ちなみに、現在メインで使用している機器は全て海外製だ。過去を振り返ると、社会人になってはじめて購入したパワーアンプがLUXMANのM7という製品であったので、国産パワーアンプは使用経験があるものの、プリアンプはその頃きちんとしたものを購入できず、就職してやっと買えたプリアンプはKRELLのものだった。そのため、国産高級プリアンプを自宅でしっかりと聴くのは初の経験であり、期待と好奇心でいっぱいだ。
期せずして最近 春日二郎さんの著書、「オーディオつれづれぐさ」を読んだ事もあり、アキュフェーズに対する想いはより深いものとなっていたものもある。
さて、結論から言うと、同程度の価格の海外ハイエンドと比較すれば十分に張り合うだけの内容(音質のクオリティ)を持っていると確信した。凄いじゃないの、メイドインジャパン。
特質としてはとにかくクリーンで淡い味付け。でも深い。和食。完全に。さすが国産。生真面目。でも本当にいい。清清しさが有る。春風のような音。
社名の由来になっているアキュレイト+フェーズ(正確な位相)を体現するアンプだ。とにかく音楽的な感動の前に電気的に正確な伝送を行わなければ、その次には何も無いというような思想が見事に結実した大変素晴らしいクオリティの製品だ。
音楽的な感動を最終目標としている点では海外のアンプと同じだろうが、正確性や技術的根拠をしっかりとやってくるあたりは、少々切り口が違うところも感じる。どちらにしろ、高い次元なので問題は無い。
ステレオサウンド編集部があれだけ高額な海外製品を紹介しながらもアキュフェーズを利用している理由がわかった。逆に、多様な文化で創られた海外製品を日本人から見てなるべく良いところを評価するための、標準原器としてのアキュフェーズなのかもしれない。
欧米の「空気」を詰め込んで売っているメーカーと違って(いやまあ、それでも音がいいので仕方ない・・・が...)、中身もぎっしり詰まっていて信頼できる。
あえて個人的に言わせて頂ければ、デザインか。もう少し近代的(一般的に言うモダンな)なものも出していただけるとありがたい。アキュフェーズのファンの方としては、現在のラインのデザインが統一感があって良いのでしょうが。
ウッドでキャビネットを包むにしても、Avalon のスピーカーのような仕上げから選べると楽しいはず。
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