2005年の暮れかかったころであろうか。ある日知人のリスニングルームに期せずして招待された。
そこに EIDOS REFERENCE は唐突に運び込まれてきた。
知人といえば、私はオーディオ仲間というような人は片手で足りてしまう。というか、2人のお宅しか訪問したことがない。まあ、それは私の交友範囲が狭いということもあるかもしれないのでおいといて、とにかくそんな数少ない機会にそれは目の前に現れたのだ。
私が見たのは、日本に入ってきた中でも早い方の個体だった。その視聴会そのものが微妙に秘密的な部分もありそうな感じがしたのであまり詳細には触れないが、タイミング的には某SS誌を飾った個体だだそうだ。
一目見て、
「これは大げさだろう」と思った。
もっとも,その時点で私は ESOTERIC の P-01,D-01,G-0s 等のESOTERIC軍団 を使用していたので一般的に言えばそれでも十二分に大げさなCD再生装置を使用していたのではあるが・・・ それでもやはり価格もさることながら、CDのデジタル信号をピックアップするには大げさだと感じていた。
アナログのREFERENCEへのオマージュだと解ってはいても、金色のボタン周りのデザインは正直に言うと「成金っぽいな」と思った。
設置した。悪く言えば いわゆる「ポン置き」で、「そこらへんにあった 20ME」に接続された状態になった彼。一同やれやれといった感じのころに、沈黙を破って私はあるDISKを演奏した。そいつのプレイボタンはビニールで保護されており、保護ビニルの上からそっと押したのを覚えている。
そのDISKの演奏が1曲終わったとき、その場に居合わせた誰もが沈黙していた。
「なんだろうねこれは」
あるオーディオ界の有名人が「いまの、SACDですよね」と私に聴く。
「いいえ、普通のCDですが」と私。
「・・・」
結局その日は、私も知人も「あんなの買えないし、イラナイよね」などとお互い言いあいつつ、その REFERENCE は大事そうに引き上げられていった・・・
その後、友人からショッキングなメールが届く事は予想もしていなかった・・・
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