September 2006アーカイブ

ショップ関連でよく使われている謳い文句に「GOLDMUNDは血統を重んじる」云々があるが今回はそのネタ。

そもそも、余程の異端児で無い限りにおいては、ハイエンドオーディオコンポーネントの世界では電気的、端子的な互換性はそれなりに担保されており、国やブランド・製造年をある程度無視してコンポーネントの組み合わせが自由に決定できる。これはオーディオという趣味の大前提だ。

そのため互換性の議論はまたの機会に譲るとして、今回はこの相互接続性を前提とした自由なコンポーネントの選択とブランドの統一という相反する点について論を持ちたい

大きく分けて近代オーディオコンポーネントの世界には

A プレイヤー
B プリアンプ(コントロールアンプ)
C メインアンプ(パワーアンプ)
D スピーカー

という4大コンポーネントが有る。ちなみにGOLDMUNDはA-Dを全てハイエンドクオリティで世界中に供給する数少ないメーカーのひとつだ

「血統を重んじる」といわれても、オーディオという趣味は金がかかる。唐突に大成功した人でも無い限り、金銭的にも少しずつ揃えていかなければならないため、大変難しいといえる。個々の事情により選択肢が狭まることも多々ある。

今回自分はメインのシステムとしてA-CをGOLDMUNDに揃えた。はみ出した機種は他の部屋で使ったり放出したりしている。

しかし D のスピーカーはGOLDMUNDを選んでいない。正直に言うとまともな環境で試聴したことはないのだが。

[写真掲載予定]

 

価格的にも FULL EPILOGUE は量産の(定価の有る)スピーカシステムとしても異例に高額だ。EPILOGUE 1&2 は半額以下だが、それでも他社のフラグシップの上だ。そんな事もあって「血統・・・」といわれても難しいものだ。ついでにいうとロボットみたいなデザインと全体的に金属質な質感も微妙だ。

そもそも、個人的なルールとしては

1 出来ればプリとメインは一緒のブランドと世代
2 可能ならば、プレイヤーも同一にして音調とデザインの一致
3 スピーカは関係ないでしょ(笑

という感じなのである。
結論じみたことを言うと、血統は「1」の部分だけでよいと考えている。今回、プレイヤーもGOLDMUNDになったのは音質的な評価のみであって偶然の産物であるととらえている。

1 だが、プリパワーの伝送は、最近の例でも GOLDMUNDは96/24のデジタル伝送、KRELLであればCASTが、HALCROにも電流伝送があるから、これらは利用意義を深めるためにも効果的な接続が可能な同ブランド、同世代が良いと思う。あとは技術的な各論を待つまでも無く、製品の聴感上での音質調整は同ブランドのプリパワーセットで行われているケースが殆どだろう。

2 は、殆どの場合はデザインの問題だ。レアケースとしてはフォノイコ、i.Link(1394)の互換性等で制約が出るが大抵の場合には好きなものが選べるのがプレイヤーだ。そもそも昔はプリアンプにチューナーとか、DATとか色々繋いでいたわけなので、プリアンプは歴史的にももっともユニバーサルでボランチ的な仕事を要求されていて、それは今でも少し残ってはいるわけなので。

3 は、端子形状の問題はあるが大抵の場合にはなんとかなる。自作マルチとか、オリジナルノーチラスなどの場合には趣向が違うが、最近の大流行はネットワーク内蔵・シングルワイヤである。lumenwhite diamondlight , Avalon ISIS のような大型機でもシングルアンプ・シングルワイヤなのである。私はこの流れに乗って TELOS2500 を選択した。少し前だったら、アンプが将来4つになるかもしれないから 1台あたりのコストは... と躊躇したであろう。バイワイヤ、トライワイヤまでならアンプに端子があるので対応可能だし。

なので私はまだ、血統を守っていない。でも良いのだ。
スピーカは大きいので部屋とのマッチ・デザインも大事なのです。
Avalon ISIS はあまりネットではデザインの評判がよくないですが・・・
実際に見るとその仕上げは素晴らしいです。

 

 

QRD Skylineを導入してみた。

メーカ推奨としての最小導入例に基き、スピーカとリスニングポジションの間で一次反射となるような天井のポイントに貼り付けてみた。

 

数曲聴いた感想

o 気持ちデッドになった。1セット2枚だけでも思ったより変化があるアイテム
o 音像はコンパクトに
o 音場の見通し・解像度は上がった
o 間接音より直接音が増えた

解像度があがったため。スピーカの位置など、セッティングを少し変えただけで変化がわかるようになった。

意外に思われるかもしれないが、EIDOS REFERENCE -> MIMESIS 24ME -> TELOS2500 を接続するデジタルケーブルはすべて自作のものを使用している。

 

線材は Ortofon の 7N Digital ケーブルで、メーター数千円の量り売りにしては高価なものだが、とても安くすむ。音質もきちんと加工すれば問題ない。コネクタは秋葉原のパーツショップで入手可能な200~300円程度のもので一応金メッキされている。

高価な既製品のデジタルケーブルも所有しているが、なぜか音質的には自作のものが一番気に入っていて、既製品はそろそろ売り払ってしまおうかとも考えている。

自作すればハンダも選べるし、末端の加工が悪い既製品を見て嘆くこともない。材料を買い込んでおけば適切な長さで常に作り直せるので、床を這い回ったり余った部分の処理で泣かされることもないのである。軽い素材で作れば端子への負担も少ないので、私はチャッキングに信頼があることを条件に軽量な素材を選んでいる。

24ME はソフトウェア面でも非常に多機能なプリアンプだ。下記の英語サイトダウンロードページから、ファームウェアとコンフィグレーションツールがダウンロードできる。

http://www.goldmund.com/support/downloads/

 

一般的なWindowsマシンにRS232Cケーブルを接続して、普通に設定できた。

驚いたことに、デジタルフィルタが付いていて、DSPの演算性能をそちらに少々割り当てた格好になっているだ。しかし一般的なステレオ、5.1マルチチャンネルの利用であればどちらでも足りない事はなさそう。

24ME と TELOS2台という一般的なケースでのメーカー標準の使用方法は
(A)
24ME->TELOS(L)->TELOS(R)
となっている。しかし、
(B)
24ME->TELOS(L)
24ME->TELOS(R)

あと15/16系統もの出力が余っているので、上記コンフィグレーションツールにてまったく同じ信号を2系統出力して、モノ使いする方法がある。音質的には微妙にこちらのが上だ。アンプ群の位置関係を補正してでも(B)がおすすめ。

普通にツールを使用して割り当てを行うと(B)の案でも、実際には左右のTELOSにはステレオの 96KHz/24 のまったく同じ信号が行っておりTELOS側についているLR切り替えでパワーアンプは自分の左右を決める格好になる。片方のチャンネルの信号は以降,誰にも送信しないので捨てている格好だ。

ここでひとつの疑問が生じる。せっかくモノのアンプで下にカスケードされるアンプもない接続なのであれば、LのTELOSにはLLで、RのTELOSにはRRで送って、双方ともアンプ側のチャンネル選択はLかRに揃えて鳴らしたほうが音が良い組み合わせにできるのでは?!と。

やってみた。
(C)
24ME(Out1 LL)->TELOS(L)Select(L)
24ME(Out2 RR)->TELOS(R)Select(L)
(D)
24ME(Out1 LL)->TELOS(L)Select(R)
24ME(Out2 RR)->TELOS(R)Select(R)

のパターン。気持ち(C)のが好み。非常に微細な差だが、我が家のTELOSのセレクタは2台ともLチャンネルで使ったほうが透明度が高かったのだ。

最後に、本当のモノ使い的な設定も試してみた。ステレオの未使用となるチャンネルにはNULLを割り当てる方法だ。(Nで表現)

(E)
24ME(Out1 LN)->TELOS(L)Select(L)
24ME(Out2 RN)->TELOS(R)Select(L)
(F)
24ME(Out1 NL)->TELOS(L)Select(R)
24ME(Out2 NR)->TELOS(R)Select(R)

あまり良くない。しばらく前述の(C)で使うことにした。

今日現在使用しているプリアンプ。

 

製品としてそれほど新しくもないので、語りつくされているかもしないが、いわゆるデジタルプリアンプであり、アナログ入力はあるもののアナログ出力がないため、GOLDMUND の TELOSなどのデジタル入力のあるパワーアンプ以外と組み合わせる場合には同社の 20MEなどのDACも必須になる。

ただ、滅茶苦茶に独自規格でやりとりしているわけではなく、PCM 96KHz/24bit で伝送しているので、他のメーカーとの相互接続も可能かもしれない。

ちなみに、私は
24ME

20ME

TELOS2500
ではなく

24ME

TELOS2500
という接続にしている。

20MEは代理店と販売店の好意で自宅試聴を長らくさせていただき、自分の環境ではTELOS2500直結のほうが微妙に良かったのだ。

それにしても24MEのボリューム制御は凄い。微少音からフルボリュームまで、音量が大小しているというよりは、理想的なコンサート会場があったとして、演者に対しリスナーは高性能なリニアモーター浮上式リフトで迫ったり遠ざかったりしているような感覚だ。

逆に、音を大きくしすぎてもあまり気がつかないくらいストレスがないのでついつい音量をあげてしまう。そんなプリである。しばらく変える気はない。小さくて熱も出ないし。

SACDやアナログソースを一旦 AD してから処理するわけで、当初はカタログを見ながらピュリティについて悩んでいたが、アナログ入力も高音質である。

EIDOS REFERENCE と EIDOS 36 は基本的にはまったく同じメカを利用している。何を隠そう我が日本のパイオニア製だ。

1Ds 028.JPG

比較試聴はアナログ部分ではなくデジタルのトランスポータとしての性能のみである。メカだけでなく、メーカも発売時期も同じである。一般的にはこのような場合には、電子立国日本の理科系的模範解答では「音質に違いはない」と推察される。

仮に比較試聴の結果、差異があったとしてもプラシーボ扱いは免れない。そのような民が市民権を得ることができるのはオーディオの世界だけであろう...。


試聴した。


REFERENCEに買い換えることに決めた。

知人は突然決断したそうだ。一瞬だけその決断には驚いたももの、納得できるところも多かった。あのクラスの機器の自宅試聴とは、まあ、そういうものだ。要は彼もきっとある程度はそういう気持ち(購入意識)があったということなのだろう。

聞けば、ある販売店で EIDOS 36 と EIDOS REFERENCE の完全なるAB比較試聴を行った結果だとも言う。自分も試聴してみることにした。ただ、精神的には嵐が吹き荒れてはいた。なにしろその当時は出たばかりの EIDOS 36V の納品が終わったばかりであり、もしも比較の結果REFERENCEが気に入ったとなれば、36V の下取りということにもなるかもしれない... 36V には不満はなかった。トランスポータとして信頼できる機器として あの ESOTERIC P01+G0s をメイン環境から追放(音質的な理由だけではなく、設置容積の理由もあった)した凄い奴なのだ。

試聴環境は我が家のリスニングルームとほとんど同じものを設えてもらっていた。唯一違うのは部屋のボリュームなどの環境と、ACケーブル類ではあったが、相対的なAB比較なので、自分の感覚は大体信用できそうだ。

環境は以下のようなものだ

EIDOS REFERENCE(V-version)
 or
EIDOS 36-A
 +
MIMESIS 24ME
 +
TELOS 2500
 +
MOSQUITO NEO

3時間に及ぶ比較試聴が始まった・・・

もうひとつ、電源コードだけではなくあらゆるケーブルの類でオーディオマニア間ですれ違いのある話題をとりあげたい。これは個人的な体験に基づいている。

結論から言うと一軒家と集合住宅とで大きく傾向と対策が異なると考えている。

■ 一軒屋
o 比較的電源事情は良い。悪い場合でもそれなりの簡便さと低いコストでインパクトのある根治が可能なため、電源コードへの投資の前にできることは多い。
o 電源コードだけでなく、接続コード類も シンプルな構造の安価なものを用いるのが良い結果を出す。

■ 集合住宅
o 比較的電源事情は悪い。根治のために工事も手軽ではない。賃貸が多いのも障害のひとつ。しかし分譲物件でも簡便さは低い。酷い場合には隣家の電気の使い方にも微妙に左右されたりするので根が深い。
o 残念なことに核付きケーブルなどのノイズ対策電源が猛烈に効果を発揮することが多い。あまりにも効果が「激変的」なため、高価格に関わらず導入を躊躇わないケースも多いが、慎重に構えたい。

■ 番外編 タワーマンション
o 築浅の物件が多かったり、大規模な商用電源を電力会社からバルクで引いているケースも(我が家はそれ)。電源事情そのものは一般的なマンションよりは悪くない傾向がある。配線も新しい。
o 都会の高層階には非常に残念なことに、ありとあらゆるノイズとの戦いが待っている。特に最近増強されている携帯電話や地上波デジタル放送は影響があるとメーカーの技術者から聞いた。ちょっとナーバスな機器は下階から上階に持ってくるだけで簡単に発振するものもある。電源ラインだけでなく、接続ラインのアンテナ作用にも非常に気を使う。デジタルアンプなどを使用して完全デジタル接続に踏み切るのも手だ。我が家ではアナログよりは遥かに対策が楽だった。

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つまり、上記のような違いを前提として相手の立場を鑑みて発言しないと会話が異様にすれ違うように思うのだ。

「あいつはXXXの100万もする電源コードを使っているが、うちで試聴した感じだとOXOXのシンプルコード5万円が最高だ。XXXは変な余韻が耳に付く。彼は耳が悪いのか?頭が悪いのか?」

「あいつはOXOXのシンプルコード5万円を使っているが、我が家で試聴した限りでは雑味がありすぎて音楽にならない。そこへいくとXXXの100万円のコードはS/Nが抜群に良い!あいつもはやくこっちの世界の価値が判るようになってほしいものだ。」

の双方の議論は両方真とも言えるケースがあるかもしれないのだ。
一般人から見れば両方とも「お馬鹿さん」なのは間違いないが・・・

電源コード(ACケーブル)で音が変わるのは本当か

本当だ。

しかも、場合によっては相当に変化する。余韻、スピード感など、オーディオ評論家が使用しているようなほぼすべての形容詞的な変化が起こる。沢山の交換用電源ケーブルが発売されているのはそういう背景がある。本当に変化が無いのであれば市場はもうとっくにシラケているだろう。消費者も、そこまでは馬鹿ではない。

1Ds 004 ESOTERIC AC.jpg

だがしかし、それでは変わるのであるから、色々試してみて自分として一番に気に入った音が出るものを選べば良いというのは、それだけでは早計だと思う。

根本的には、何故変わってしまうのかをよく考えてみるべきで、時には徹底的な調査行動に出るべきであろう。例えば

「プリアンプをシールド核付きの電源ケーブルに変えたら S/N が飛躍的に向上した」とかのケース。

断言するが、良い電源コードで音は決して良くならないので、S/Nに関していえば今まで何か問題点があったものが改善傾向にあるということだ。その場合には元のコードに戻して原因を探すべきだ。パワーアンプとの信号伝達ケーブルからのノイズかもしれないし、フロアタイプの照明のインバータのノイズが廻っていたのかもしれない。悪を可能な限り排除して、(別コンセントから取る、ノイズフィルタを悪の根源にこそかますなど)その上で判断すべきであろう。

無論、オーディオ機器そのものにも残念ながらノイズを出す(というか電源を汚す)機器はある。その場合には少し複雑だ。

もちろん、根治は難しい。最終的にはそういうことを総合的に理解した上で、資金を使いすぎずに適切な電源コードを使用すべきだと思う。

「余韻が付いた」には注意だ。たいていの場合は音楽性が失われている。ハイエンドオーディオ的なディスクではなく、真に好きなソフトで今一度聴いてみてほしい。

「低音がグッと出るようになった」も注意だ。ちゃんと高域と中域は出ているか。単なるローパスフィルタ的な作用かもしれない。

あれこれとケーブルをとっかえひっかえして一喜一憂していると、オーディオの本質を見失いがちだ。経験者だから本当に良くわかる。電線病のリハビリには数年かかった。更に厄介なのはリハビリの過程であれこれ悩むのだけから抜け出したい一心で、妄信的に固有のブランドに心酔し、科学と客観性が失われる患者も居る。私もそうだった。

「趣味の世界だから」というのは簡単だが、その前に工夫できるセッティングも沢山あるだろう。最終的には技術的にとか理念としてしっかりとしたメーカの価格的にも無理の無い電源コードを使いたい。お金はソフトを買ったり機器を買ったりしたほうが建設的だと思う。

一年に一度くらいは、すべての機器の電源コードを付属品に戻してみるリセットの日があると良いだろう。不要なケーブルが出れば中古オーディオ店や、オークションで資金化することをおすすめする。

JBL と私

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JBL と私

Q JBLのスピーカを買ったことがありますか.あれば商品名を教えてください
A 就職してすぐに買ったのが S3100 です.その後発売直後に K2-S9800を購入しました.

Q そのスピーカは今でも使っていますか
A 双方とも所有はしていますが,あまり使用しておりません.

Q なぜ使用していないのですか
A 現在メインでは MOSQUITO NEO を使用しています.個人的な趣向として,音場型のスピーカに気持ちが行っているようです.

Q 今度,JBLのフラグシップを購入する気持ちはありますか
A 将来の自分は分からないのでなんともいえませんが,可能性は低いかもしれません

Q 貴方にとってのJBLって?
A 小学生の頃から,ステレオサウンドで見て憧れていました.JBL絶頂期には高校生で,やはり買えませんでしたが「いつかは」みたいな気持ちはありました.社会人になって2モデルかってみましたが,思うような音が出せず,挫折を繰り返していました.

Q それで?
A セッティングをはじめとして,アンプやプレイヤーが悪いのではないかと回り道をしましたが,そもそも「それがオーディオという趣味だ」ということに気が付いたので良かったかと.

Q JBLの後は,すぐにMOSQUITO ですか?
A いえ,アバンギャルドのDUOを使いました.ホーン型でいちど突き抜けてみたかったので.近所のオーディオショップで処分品がでていましたし.その後いろいろあってNEOに買い換えました.

Q まとめてください(笑)
A JBLは長い間憧れでした.手に入れてみるとどちらも非常に鳴らし難いスピーカで(特に経験も無かった頃でしたが)特に壁との距離・床の状態には敏感でした.逆にケーブルやコンポーネントの変化にはそれなりに鈍感なスピーカーで(笑)「一晩でカット&トライして追い込む」みたいな作業は難しいスピーカーでした.次の朝の天気で音がぜんぜん変ってしまうこともあって.でも楽しかったです.つまり,私にとってJBLはオーディオの難しさと楽しさを教えてくれたブランドだといえます.

Q JBLの音は?
A やはり「HOT」だと思う.

2005年の暮れかかったころであろうか。ある日知人のリスニングルームに期せずして招待された。
そこに EIDOS REFERENCE は唐突に運び込まれてきた。

知人といえば、私はオーディオ仲間というような人は片手で足りてしまう。というか、2人のお宅しか訪問したことがない。まあ、それは私の交友範囲が狭いということもあるかもしれないのでおいといて、とにかくそんな数少ない機会にそれは目の前に現れたのだ。

私が見たのは、日本に入ってきた中でも早い方の個体だった。その視聴会そのものが微妙に秘密的な部分もありそうな感じがしたのであまり詳細には触れないが、タイミング的には某SS誌を飾った個体だだそうだ。

一目見て、
「これは大げさだろう」と思った。

もっとも,その時点で私は ESOTERIC の P-01,D-01,G-0s 等のESOTERIC軍団 を使用していたので一般的に言えばそれでも十二分に大げさなCD再生装置を使用していたのではあるが・・・ それでもやはり価格もさることながら、CDのデジタル信号をピックアップするには大げさだと感じていた。

アナログのREFERENCEへのオマージュだと解ってはいても、金色のボタン周りのデザインは正直に言うと「成金っぽいな」と思った。

設置した。悪く言えば いわゆる「ポン置き」で、「そこらへんにあった 20ME」に接続された状態になった彼。一同やれやれといった感じのころに、沈黙を破って私はあるDISKを演奏した。そいつのプレイボタンはビニールで保護されており、保護ビニルの上からそっと押したのを覚えている。

そのDISKの演奏が1曲終わったとき、その場に居合わせた誰もが沈黙していた。

「なんだろうねこれは」

あるオーディオ界の有名人が「いまの、SACDですよね」と私に聴く。

「いいえ、普通のCDですが」と私。

「・・・」

結局その日は、私も知人も「あんなの買えないし、イラナイよね」などとお互い言いあいつつ、その REFERENCE は大事そうに引き上げられていった・・・

その後、友人からショッキングなメールが届く事は予想もしていなかった・・・

我が家に嫁いできたEIDOS REFERENCEは、最後の1台ということになっている。聞いた話では世界限定50台の生産のうち12台程度が日本に割り当てられたようだが、私の手元にあるものはシリアルナンバーが最後(のほうと書いておこうか)である。

1Ds_100macro_GOLDMUND_ISIS 004.jpg

実は最初はまるで欲しくなかった。
なのに、なぜこんなものが我が家に来てしまったのか、その顛末を書き残しておこう

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